「運転時認知障害早期発見チェックリスト30」


自動車の運転は、視力、聴力、認知力、判断力、反射神経、筋力などさまざまな能力を同時に必要とする複雑な作業です。加齢とともにこれらの能力は自然と衰え、運転の技術も低下します。しかし、安全運転に気をつけていても、ハンドルやペダル、機器の操作にうっかりミスが増えたり、行きつけの場所への道順を忘れてしまったりすることなどが立て続けに起こるようになると、軽度認知障害(MCI)や認知症も考えられます。
NPO法人高齢者安全運転支援研究会ではMCIの中でも、運転時に現れやすい状態をまとめた新しい概念「運転時認知障害」を提唱し、MCIや認知症の早期発見のきっかけとなる状態を30項目リストアップしました。

5項目以上チェックが入る方は要注意です。

 

このリストはNPO法人理事の浦上克哉 (日本認知症予防学会理事長、特定非営利活動法人高齢者安全運転支援研究会理事、鳥取大学医学部教授)が監修し作成したものですが、今後の研究成果を反映してさらに精緻なものとして行く予定です。毎年ご自身でチェックを行い、チェック項目が増えるようなことがあれば専門医や専門機関の受診を検討しましょう。